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2012年 12月 27日
自分の歩いてきた足跡を振り返らないように。
キラキラと光るイルミネーションを片付ける人たちは何を思うのか知りたかった。片付けるくらい手間を考えたら飾ることすら億劫になる。なんと排他的な考え方なんだろう。自分には希望や浮かれた気分なんて全くない。先を見ているようでいて、ただ単に背後から光が当たって目の前にできた自分の影を追っているだけのこと。かといって利己的ではなく、与えることの喜びは少なからず知っている。 シンプルな事が好きだけど座右の銘は『神は細部に宿る』という、矛盾を抱えた性格であるがゆえに人よりもかなり遠回りする人生を歩んできたように思う。学業の才能はあまり無かったけど、今の仕事は自分には合ってるんじゃないかな。やればやっただけ形になり、最終的には無駄な部分がそぎ落とされて洗練されたものはとても鮮やかで綺麗で気持ちがいい。 形に残らないものは信用しないという考え方は直さなきゃいけないと思う。有形無形に関わらず、そこに携わった人の身を擦り減らすような苦労はかけがえの無いものだし、個の一番大切な『時間』を惜しみなく費やしてできあがったものは、有象無象の類が作り出したようなクソでも誰かの役に立っているはずなんだ。 なになに?頭がおかしくなっちゃったんじゃないかって?まあオレがおかしいのは今に始まったことではなくて、実はすでに小学生の時には『ちょっと人とは考え方が違うところがある』って自覚していた。 給食で余ったクレープをクラス全員が欲しいと手を挙げたときに、オレだけはジャンケンにも参加しなかった。なぜか?そこに勝ちを見い出せなかったのはもちろんだけど、目を血走らせている友人達の姿に自分を重ねたくなかった。クールを装ったわけでもなんでもなく、まだ勝負すらしてないのに自分が怖くなった。 小学校の教室でセキセイインコを飼っていた。みんなインコを愛でるものの、鳥かごの下に溜まったクソの掃除は避けた。それを見るにつけ、なぜかオレは毎日誰にも知られないようにその掃除をしていた。それもなぜが素手でクソの受け皿を擦って洗った。もちろん誰かに褒められようとしたわけではない。自分が目を背ける姿を想像したら吐き気がした。 そう、変わり者なんです。ただね、大人になると自分の思ったとおりに行動するのは危ない場面が多々あるので、そこは『普通の人』を装って生活しますよ。まあ鋭い人にはすぐに見抜かれてしまうんだけどね。『人として』どうこうというより、一本筋が通った人間でありたい、そこに重きを置いていればきっと報われる瞬間が来るはずだと勝手に妄信している今日この頃なのです。
by atukim
| 2012-12-27 12:55
| ホントに普通
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