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2011年 03月 28日
先日、芥川賞と直木賞の違いはいったい何なのか?って
疑問に思ったことを、ここでもチラッと書いたんだけど 百聞は一見にしかずだと思い、今年の芥川・直木賞を獲った 作品を本屋でシコシコと探してきた。 両賞ともに2名が受賞していて、両方とも男女で受賞を構成して いるようだったので、男性作家の2冊を買ってきた。 西村賢太「苦役列車」を昨日の休日に読み終えたので、 久方ぶりに読書感想文なるものを少しだけ書いてみる。 何かとても男くさい作品であると同時に、男性にしかわからない ような感覚をズバッと表現しているように思う。人間失格を 読んだときの感覚に近かった。おいそれと比べるものでもない んだろうけど。 オレは正直、このような感じの作品が好き。全く眠くならずに 読み終えた。ただ、女性は嫌悪感を感じる部分があるかも しれない。それは冒頭から、明らかに卑猥な表現があるのは もちろんだけれども、主人公の貫多という男は、女性が男性に 抱く理想像とは大きくかけ離れていると感じたから。 しかしながらオレは自分自身を、この『貫多』という男に 重ね合わせて作品を読んでいたので、かなり惹きこまれた。 冒頭に 『そしてたて続けにハイライトをふかしつつ、さて今日は 仕事にゆこうかゆくまいか、その朝もまたひとしきり、 自らの胸と相談をするのであった。 その貫多は十日ばかり前に十九歳となっていたが、 未だ相も変わらず日雇いの港湾人足仕事で生計を立てて いた。』 とあるんだけど、『仕事』と言う部分を『学校』に置き換えると そのまま19歳の頃の自分に重なってくる。起きてすぐ枕元に 置かれたハイライトに火をつけるなんて、そのまま。 女性にモテない自分は、女性のほうに問題があるのであって、 同世代の女は見た目ばかりに左右されるなんていうくだりは、 性行為がしたいということが頭の中の大半を占める、思春期の 男を象徴的に表現していて秀逸。 主人公の貫多が、港湾人足仕事をする中で同い年の『日下部』 という男と出会う。日下部は専門学校に通う学生で、夏休みに 日雇い労働で小金を稼ごうとこの仕事を始めた。その初日に 貫多と出会い、仕事の合間に話をしたり就業後に飲みに行ったり することで『無二の親友』みたいな間柄になる。 ノゾキ部屋やソープランドなんかの風俗に一緒に行く様子も 描かれているんだけど、男と男が友情を育むのに手っ取り早い 方法がまさに『風俗』というのも何となく納得してしまった。 男が、思っていても女性には言わない(いや言えない)部分が 散りばめられている。共感というよりは、ははは・・・って 笑ってしまう部分が多い。それは作品に対する面白さを通り 越して、自分自身に対する失笑だったりするわけで。 とにかくオレには面白かった。 というわけで、芥川賞ってこんな感じなのかな?ってのを 感じようと思って読んだんだけど、なんだかちょっと違う ような気もするわけで。言葉使いを楽しむという部分では、 とても勉強になった。自分の使う言葉とは違う世界だった。 直木賞受賞の道尾秀介「月と蟹」はまた次の機会に。
by atukim
| 2011-03-28 18:59
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Comments(2)
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ネネ
at 2011-03-30 17:44
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どちらとも、気になっている作品です・・・
男・・・くささ・・・ぽい感じするなぁ・・・って 思っていたけれど、やっぱり、そうなのね。 私は道尾さんのほうを情熱大陸で見たので そっちのが気になるのよねぇ・・・ 是非、読んでみてください^^ 私は永遠の0、って作品を読んでますー。
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atukim at 2011-03-31 09:01
>ネネ殿
ネネちんが本を読んで、感想なんかも書いている 様子をよく見かけますよ。オレも久しぶりに小説を読んだんだけど、 他人の考え方に触れるきっかけが本の中には多く存在するなあって 改めて感じました。 尾道氏の月と蟹は、まだ全く開いていませんが、また 近々感想文なんかを書いてみますね。
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