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2016年 04月 11日
コンビニのバイト店員の中本さん。
学生時代、オレはコンビニで3年ほどバイトしていたんだけど、そのバイト仲間はほとんど同じ学校の学生で構成されていた。もちろん同じ年齢の人もいたし、先輩もたくさんいた。そんな中、一人だけ異彩を放つ30代中頃の女性がいた。名前は中本さん。 オレがそのコンビニに採用されて1日目。その日は中本さんとオレの二人で17時から21時までのシフトだった。もちろん中本さんがオレの教育係となった。まずは何をすればいいんだろう・・・とビビッていると、中本さんはオレにレジの操作方法を説明し始めた。いきなりレジかよ・・・。コンビニのレジはお客側からは何度も見たことはあったが操作方法に関しては無知。中本さんは一度だけ説明をすると、自分はお店の裏に入っていってしまった。 すると早速お客さんが来る。教えてもらったとおり何とか進めてみるも、初日の緊張もあいまってオレはアタフタとするばかり。レジにはあっという間に行列ができてしまう。その様子を感じた中本さんが来るも、オレのサポートをしてくれるかと思いきや、2台あるレジのもう片方を開けてお客さんを捌きはじめた。オレは完全に使えないバイトと化していたのは言うまでもない。この時に初めて『オレは今まで甘えて生きてきた』と実感した。中本さんの豪快な放置プレイに少し酔いしれてしまった部分もあったが、オレにも『バイトの仕事くらい軽くこなせる』という自尊心みたいなものが少なからずあってそれを見事にぶっ潰された。『困っていれば誰かが助けてくれる』という、人間の良心に頼って生きていると危険だということがわかったのは、バイト初日にして大きな収穫か。 コンビニのレジを一人で行うことは、案外難しい。作業は一辺倒に見えて簡単そうだが、一つ判断を誤ったり面倒な作業が重なってマゴマゴしていると、レジには長い行列ができてしまう。そこでは段取りが全てを司るのだ。 何年もやっていれば感覚でできるようになるが、レジには一定のルーティーンがある。 お客さんがレジに商品を持ってくると、まずはバーコードを読み込んで値入れ。金額をお客さんに伝えると即、商品を袋に詰める作業を行う。お客さんが財布からお金を出すまでに商品を詰めるのがスムーズな作業の鉄則だ。お客さんから預かった金額をレジに打ち込むとお釣りが表示されるので、お客さんにレシートと一緒に渡して終了。これを一人でやるんだけど、ポイントがいくつかあるのでここで紹介したいと思う。 1.お客さんが女性で、商品の中にコンドームがある。 こんな場合は平常心を装いながら『なんだ!今日は彼氏と一発やるんか!』と妄想しながら悶々とする。これがどんなブスでも興奮するから不思議である。オレはマニュアルどおり、生理用品やコンドームは必ず紙袋詰めをする。そのまま袋につっ込んでやれば良いのだとバイト仲間は言うが、この作業を行っている時間に妄想がさらに膨らむのだ。 2.弁当を一度に5個以上の大量買いして『温めてね』という手抜き主婦 これは店員側にかなり強いストレスを掛ける爆弾行為。オレのバイト先には8個の電子レンジがあったが、一人のお客さんでレンジを占拠する事態になると、全てのレジで会計作業が滞ることになる。店員側も対策をそれなりの講じる。レンジに弁当を一度に3個入れて温めを行う猛者(建築科の西条さん)は言う。『弁当なんて普通は冷たくて当たり前なもんなんだ』と。弁当が温まっていないという苦情が来たのは言うまでもない。 3.便所の三角コーナーが殺人事件が起きたかのように血塗られている。 これは完全にレジの話ではないが、当時流行っていたガングロ女子高生(ヤマンバとも呼ばれていた)がトイレから出てきた後、同僚の坂本さん(女)がトイレ掃除に入った瞬間『ギャーーー!』と叫んだので見に行ってみると、血塗られた三角コーナーがそこにあった。どうやったらこんなにも汚せるのか不思議だったと同時に、女性って毎月こんなにも出血して大変なんだなあ・・・と感心してしまった。もちろんオレは片付けなどしなかった。 いやいや、オレが紹介したかったのはレジのルーティーンの中の重要ポイントだった。 1.温めるものの確認は一番最初。 当たり前なんだけど、弁当を温める場合はレジ打ちの一番最初に行うのが鉄則。かごの一番下に入っている場合も、宝探しゲームのように一番下の弁当を掘り起こして『温めますか?』とやる。温めている時間中に、袋詰め→会計を終わらせて次のお客さんを捌くためである。これが新人バイトになると、一番最後に弁当を見つけて『温めますか?』とやるので、空いている時はまあいいんだけどゲロ混みの時にこれをやったらマジで無理ゲーとなる。 2.お客さんが購入したモノの量を的確に把握。 これはコンビニ店員が最初ぶつかる壁である。コンビニには5~6種類のビニール袋が用意されていて、それをお客さんの購入量に合わせて瞬間的に選択するのは店員の最大の見せ場である。新人は見誤って、小さなビニール袋を選択してしまうというミスをやりがちなのだ。小さなビニール袋に、死ぬほどパンパンに商品を詰められた経験は皆さんも一度はされているだろう。あれは業界内で『風船地獄』と呼ばれて、必ずバイトが一度は経験する。恥ずかしさを隠すために、詰め替えることは決してしない。新人とはいえ、コンビニ店員としてのプライドが許さないのである。玄人バイトになると、商品がピッタリと納まることに命を掛ける者も出てくる。しかしながらその結果、『風船地獄』一歩手前の『メタボ予備軍』状態の袋詰めをオレは何度も見てきた。 3.レジ待ちゲロ混みが発生したら、袋詰めを諦める 空いている時は、ガム1個と雑誌、タバコと缶コーヒー、などの組合せで購入されるお客さんでも袋詰めを行うが、レジ待ちゲロ混み状態が発生した時は、こちらからピリピリとした雰囲気を醸し出しながら『このままでもよろしいでしょうか!?』と、駄目なんて言えないくらいの殺伐とした空気を作り出す。まあお客さんも待たされているわけだから、もちろんイライラとしている。そこで雰囲気に呑まれた方が負けなのだ。学生街だったのでゲロ混み状態を2時間以上こなした経験がざらにあるが、波が去った後の爽快感ったらない。お客さんから受け取った小銭をレジ内に分けている時間さえもないので、レジの付近の専用スペースには小銭が山のように積みあがっている。我々はこれを『ゴールデンタイムタワー(GTT)』と呼んでいた。普通のコンビニには絶対に無い状況がそこにはあった。(1日の売上げが日本で10番以内に入ったことがあると、オーナーが勃起しながら言っていた。卑猥である。)そのわりには時給はクソほども上がらなかった。 中本さんの話に戻るけど、バイト初日、お客さんもまばらになり中本さんと少しだけ話をした。もちろんその時中本さんのほうがずっと年上だったから、彼女に年齢を聞きそして結婚しているのか尋ねると(今思えば大変失礼なことだと反省する)、35歳で独身だという。中本さんに対して、オレは、その、なんていうか全く興味が無かったというわけではなく、ただ単に性的な対称として『向こうにその気があれば、一発くらいヤレたらいいな』的な発想は少なからずあった。そうオレはその時分、ゲスの極みを猛追する、最低な男だったのだ。まあそんなことはどうでもいい。『ここで何年働いているんですか?』と聞くと、『そうだね、8年くらいだと思う』と言った。その時は『ふ~ん・・・』としか思わなかったけど、それからオレがそこで3年くらいバイトすることになり、その間中本さんはずっと一緒に働いていたから、オレがバイトを辞める時にはすでに40歳近かったんだ。きっと中本さんは、宝くじの1等を当てて片手間でコンビニのバイトをしていたんだと思う。そうでなければ何年もの間、時給を全く上げようとしなかったクソオーナーと不倫地獄にはまっていたに違いないんだ。世の中、清廉潔白な人間などいないのだ。 バイトの2日目。中本さんは休みで、同年代の女子と一緒になった。同じ大学に通う人たちがこのコンビニバイトにはたくさんいることを聞き、何だか気が楽になったのを覚えている。その日のバイト終わりには、歓迎会と称した飲み会に誘われた。当日に召集を掛けても集まれるのが学生の良い所で、ほとんど全員が集まってくれて歓迎してくれた。今でも連絡を取る先輩もいるから、ここでの人間関係はオレにとっては大切な財産になっている。 で、中本さんの話。バイトを始めて仕事の要領を覚えると、中本さんと話すことは全く無くなった。彼女は淡々と仕事をした。その姿勢は見習うところである。中本さんがオーナーとズブズブの関係で、時給が当時のオレのかなり上をいっていたとしたら許せないけど、そうではなくて真面目にまだあのコンビニでバイトをしていたら・・・。そう考えると居ても立ってもいられず、グーグルさんのストリートビューでバイトしていたコンビニ周辺を見たのです。そしたら、駐車場の掃除をしている中本さんらしき人が写っていて、背筋がゾクゾクとして鳥肌が立ったのでした。
by atukim
| 2016-04-11 22:18
| ホントに普通
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