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2015年 04月 08日
この回想ができるのも、全て彼女がオレに色々と語ってくれたことが根底にあり、そこから派生して芋づる式に記憶が鮮明になってきたんだ。
今でも脳にこびり付くように、そして目に焼く付いている。幼稚園に通うために乗る園バスの風景。園バスに乗るのが嫌で、母の服を全力で掴み泣き叫ぶ。周りの同じ歳の子達にどう思われようが関係なんて無い。幼稚園に行きたくない一心で母にしがみついていた。そんなオレが泣き叫ぶ様子をニヤニヤしながら見ていたのが、幼馴染の桃子だったんだ。年少さんだから、3・4歳の頃の話。 公営住宅が6棟ほど立ち並び、うちの家族はC棟の4階(最上階)に住んでいた。当然エレベーター等は無く、毎日階段を昇ったり降りたりする。今考えると、かなり過酷な環境だったなと思う。もちろん今でもそんな環境下の公営住宅は山ほどあるんだろうけどね。 幼稚園から帰ると、オレはまず桃子の家に遊びに行く。別に桃子と仲が良かったというわけではない。ただ、周りに同年代の男の子が一人も住んでいなかったから、何となく粘着していたんだと思う。 桃子との遊び方はほとんど男の子と一緒。ひとつ違ったのは叩かれたり噛み付かれたりするのは全てオレで、それをひたすらオレが我慢するっていう奇妙な関係だった。当時のオレは一方的な暴力を受けてもなお、桃子と一緒に居たかったのは何故だろう。甚だ疑問に感じる。とはいえ、こちらが手を出せば倍以上で返ってくるのがわかっていたから、桃子には絶対に仕返しはしなかった。 桃子の家はA棟の2階。当時は桃子のことを『桃ちゃん』なんて呼んでいた。毎日毎日粘着するように遊びに行くもんだから段々と拒否されるようになっていくんだけど、それでもオレは止めなかった。桃子のお母さんは優しく『またatukim君なのね(苦笑)』という感じで何もいわずに毎日家にオレを招き入れてくれた。桃子が違う友達と遊んでいて家にいないときは、桃子のお母さんが『桃子のお部屋で遊んで待っていてね』という感じ。さすがのオレもお人形で遊ぶ趣味は無かったが、おもちゃ箱の中身を眺めると桃子がどんなものが好きなのかは何となく想像がついた。 そんなある日のこと、その日も桃子の家に凝りもせず行き、桃子の部屋でボーっとしていた。すると桃子が帰ってきたような物音。オレはふすまの戸と少しだけ開けて隣の部屋の様子を見る。桃子のお母さんは『atukim君来てるわよ』と言うと、桃子は『もうatukimとは遊びたくない!』と駄々をこねていた。その様子を見て、さすがのオレもいたたまれなくなり騒ぎが収まるのを見計らって『僕帰ります』と桃子の家を飛び出した。桃子は『もう明日は来ないでね』と言った。 その日からの記憶はほとんど無い。きっと桃子の家に通うのは止めたんだろう。そしてその数ヵ月後に、うちの家族はその団地から引っ越すことになった。引っ越す前の日に母から『明日から新しいおうちだよ』と言われた。本当に突然のことだったから、その言葉だけは記憶している。
by atukim
| 2015-04-08 20:00
| 世界に一つだけの花
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