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2014年 08月 09日
完璧に作りこまれた電子音が世の中を席巻していた。世に言う小室サウンドが爆発的に売れて、年頃の女性は恥ずかしげもなく自分のことを『アムラー』と呼称し、そして呼ばれることにもためらいは微塵も無かった時代。キャッチーで耳障りの良い歌が次から次へと排出されて、みんながCDを買った。歴代のCDシングル売り上げランキングで、1990年代に発表された曲が軒並み上位になっているのを見てもそれは明らかだ。当時の若者達のトレンドに『音楽』は切っても切れない関係だったし、当時を語る上では欠かすことはできないほどだ。
女は君一人がいればいいと思っていた。当時を振り返ってもそれは嘘偽り無いと胸を張って言える。車の横にはいつも君が座っていて、カーステレオにはカセットテープにダビングした深海が入っる。それがヘビーローテーションで流れ続けていた。 今まで好きになった女が、今どこで何をしているのかなんてどうでもいいけど、君の事だけは今でも気になっている。オレがポケットから取り出した赤のラークを見て、『昨日のドラマ見たんだ』と笑って言った君の笑顔が忘れられずにいる。そんな話をすれば君は笑いながらきっとこう言うはずだ。『atukim、あなた何十年前の話をしているの』ってね。 オレが別れを受け入れられずに苦しんでいた頃、君はオレの夢を見て時々は胸を押さえていただろうか。どうしてこんな夢を見るんだろうって悲しんだだろうか。 二人で派遣会社に登録して、スーパーの試食コーナーに立った時は『さすがにこれはやり過ぎだね』と顔を見合わせて笑った。一緒にいることはすごく幸せだったが、それはただの『恋愛ごっこ』だった。周りから見たら、ただのバカップル。 オレ達が二人とももう少し大人だったら・・・。『今もう一度やり直したらきっとすごく良い関係になれると思うんだ』と心の中で何度も繰り返している。毎日バイトに明け暮れても、生活は全く楽にならなかった。あの時指をくわえて眺めていたティファニーのリングだって今なら買ってやれる。とはいえ君には『やり直そう』なんて一生伝えるつもりはない。 オレが君のことを思い出して心が締め付けられるみたいに、たまには君もオレのことを思い出して、胸を押さえればいい。オレはそれだけでいい。
by atukim
| 2014-08-09 11:44
| 2014~夏~
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